熊本地震

行きたいけれど行けない 手伝ってほしいけれど来ない… ボランティアと被災者ジレンマ

ボランティアセンターでの登録を終え、腕にシールを貼ってもらうボランティアら=30日午前、熊本市中央区
ボランティアセンターでの登録を終え、腕にシールを貼ってもらうボランティアら=30日午前、熊本市中央区

 大型連休に入ったこの週末、熊本地震の被災地には多くのボランティアが訪れている。ただ、交通への影響や安全面を考慮し、参加者を熊本県在住者に限った被災自治体もある。手伝いたいが行けないボランティアと、人手不足に悩む被災者。それぞれがジレンマを抱えている。変化していく被災者のニーズの把握といった課題もあり、ボランティア団体同士が情報を共有する取り組みも出ている。

熊本県在住者に限定

 熊本市中央区の市災害ボランティアセンターには30日も約千人が詰めかけた。東京都立川市の会社員、佐藤康夫さん(56)は、会社の同僚家族らが被災した熊本県益城(ましき)町での活動を希望した。

 だが交通の混乱が予想されることや宿泊施設の確保が難しいことから、同町では連休中、県在住者に活動を限定。佐藤さんは居住制限のない熊本市内へ入ることになった。「益城に入りたかったが、やれることをやるしかない。少しでも被災者の力になりたい」