印モディ政権、中国の圧力に及び腰? 反中活動家を入国拒否 地元紙「屈辱だ」

自らスマートフォンを持ち、中国の李克強首相(手前)と記念撮影するインドのモディ首相 =2015年5月、中国・北京(インド外務省報道官のツイッターから)
自らスマートフォンを持ち、中国の李克強首相(手前)と記念撮影するインドのモディ首相 =2015年5月、中国・北京(インド外務省報道官のツイッターから)

 【ニューデリー=岩田智雄】インド政府が中国の反体制活動家3人に対する査証をいったん発行しながら、訪印直前に取り消していたことが明らかになった。中国の抗議を受けてモディ政権が及び腰になったとみられ、地元メディアの批判を浴びている。

 3人は、ドイツ在住で世界ウイグル会議事務総長のドルクン・エイサ氏ら。チベット亡命政府がある印北部ダラムサラで28日から始まった会議に参加する予定だった。天安門事件を批判する女性活動家は25日、ニューヨークの空港で、印国営航空に搭乗を拒否され、「中国の圧力であるのは明らかだ」と述べた。

 印外務省報道官は、ドルクン・エイサ氏は国際刑事警察機構に手配されていたことが分かったとし、他の2人については、書類不備が理由だと説明している。

 インドはパキスタンに拠点を置くイスラム過激派指導者を国連の制裁リストに載せようとして、最近、パキスタンと蜜月関係にある中国に阻止された。査証発給は中国への対抗措置とみられていたが、突然の方針転換に29日付インディアン・エクスプレス紙(電子版)は「モディ氏が自ら招いた恥辱だ」との専門家のコラムを掲載した。