28日正午ごろ終了した日銀決定会合が金融政策の現状維持などを決めたことで、同日の東京市場は投資家の失望感から大幅な円高株安が進んだ。東京株式市場は午後寄りからほぼ全面安となるなど急落。日経平均株価の終値は、前日比624円44銭安の1万6666円05銭。今月18日以来10日ぶりの安値水準となった。
この日の高値は281円高の1万7572円まで上げたが、午後の取引終了直前には安値となる637円安の1万6652円まで下げた。下落幅である高値と安値の値幅は919円に達した。
株の動きを先導した円相場は午前の1ドル=111円台後半から一時108円後半へと3円も急上昇した。追加緩和を想定して円を売っていた投資家が一斉に円買いに転じた。午後いっぱい高止まりし、午後3時現在は、1ドル=108円80銭付近をつけている。
東証株価指数(TOPIX)の終値は、前日比43.75ポイント安の1340.55。東証1部銘柄の騰落は、12%の230が値上がり、86%の1684が値下がりした。