【ビジネスの裏側】「うまみのない空港だ」JAL、ANAから冷遇される関空…世界34空港運営の仏バンシのお手並み拝見(3/3ページ) - 産経ニュース

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ビジネスの裏側

「うまみのない空港だ」JAL、ANAから冷遇される関空…世界34空港運営の仏バンシのお手並み拝見

 ■バンシ流は通用するか

 関空に対する国内大手2社の冷遇ぶりに、関係者からは「海外の航空会社で採算がとれる路線なのに、なぜ日本の航空会社は無理なのか」と恨み節も聞こえる。

 国内大手2社がビジネス客の取り込みに力を入れている以上、日本企業の東京一極集中が関空にとって不利になる。関空は手荷物検査の優先レーンが使用できる特典などのついた法人会員の募集を始めたほか、国内空港初のレンタルオフィスをオープンさせるなど「ビジネス客が使いやすい空港」を目指すが、関西経済の地盤沈下の影響を大きく受けている。

 この状況を変える切り札になり得るのが、4月から関空の運営に参画したバンシの存在だ。

 世界34空港の運営に参画するバンシは路線開設のための専門チームを所有している。緻密なマーケティングで需要を予測した上で、季節ごとの需要や競合状況に基づき着陸料を柔軟に変動するなど航空会社も納得できる提案で世界の空港への路線誘致に成果を上げている。

 ただ、海外150以上の航空会社と強いコネクションを誇るバンシだが、海外で運営する空港に日本の航空会社が就航したケースはいまだなく、9月からの全日空の成田-プノンペン線が初めてとなる。それだけに「バンシ流」が国内大手2社にどこまで通用するかは未知数だ。

 それでも、バンシのニコラ・ノートバール社長兼最高経営責任者(CEO)は「これまで世界の航空会社とつくってきた良好な関係は日本の航空会社とも必ずつくることができる」と自信をみせる。

 これまで縁の薄かった日本の航空会社を振り向かせることができるのかがバンシ流の試金石にもなりそうだ。