32ある参院選1人区での野党候補の一本化は24日時点で18に達し、20を超えるのは確実だ。だが、日米安保条約廃棄や自衛隊解消を綱領に掲げる共産党と、安保関連法の対案を提出した民進党では国家観が異なり、消費再増税や原発再稼働などでも温度差がある。
それでも枝野氏は「候補を一本化する戦略に自信を持った」、小池氏も「参院選に向けた足がかりはしっかり築けた」と強調した。野党が共闘の象徴と位置づけた今回の補選の敗因に、基本政策を横に置き、選挙協力を優先させた「野合」批判があったことは間違いない。票数の差以上にダメージは大きい。