田中大貴のスポーツこぼれ話

女子マラソンを牽引してきた野口みずきがついに引退 最後のレースで涙を浮かべた理由は…

【田中大貴のスポーツこぼれ話】女子マラソンを牽引してきた野口みずきがついに引退 最後のレースで涙を浮かべた理由は…
【田中大貴のスポーツこぼれ話】女子マラソンを牽引してきた野口みずきがついに引退 最後のレースで涙を浮かべた理由は…
その他の写真を見る (1/4枚)

 4年前のあの日も彼女は同じように空を見上げていました。春の訪れを感じる3月中旬の朝、国内屈指のランナーが名古屋のスタート地点に出そろったとき、私は4年前の今日がフラッシュバックして甦りました。

 名古屋ウィメンズマラソン。日本が誇る女子マラソン金メダリストの最後の挑戦は名古屋が舞台となりました。37歳になった野口みずき選手(シスメックス)。アテネ五輪で金メダルを獲得してからすでに12年の歳月が経過しました。

 けがに泣かされ、このレースも満身創痍で迎えていました。それでも、キャスターとして現場を訪れた私は確信していました。「この空は、きっとオリンピックへ繋がっているはずだ」

 小柄な体から圧倒的なパワーを放ち、力強く駆け抜ける42.195キロの旅はエネルギッシュという表現がぴったりと当てはまりました。アテネでの走りを見た私は、野口みずきというランナーに魅了され、マラソンという競技に強く興味を持つようになりました。