政治デスクノート

震災を政治利用しようとする政治家に「満身の怒りを持って抗議する」

 まずは、象徴的なシーンを紹介する。最初の震度7の地震が発生してから4日後、4月18日に行われた共産党の小池晃書記局長の記者会見で、こんなやりとりがあった。

 記者「今回の震災対応に、政府は米軍オスプレイの活用をするが?」

 小池氏「ヘリコプターをもっと使うべきではないか。いっぱい持っているんだから。なんで米軍のオスプレイを使うのか。まずはヘリや使えるもので、やればいいのではないか(後略)」

 そして、翌19日付朝刊の朝日新聞に掲載されたのが、次のような記事。

 「米軍の新型輸送機オスプレイが18日、熊本地震の被災地への物資輸送を始めた。オスプレイが日本の災害対応に使われるのは初めてだ。今回の救援活動に必要なのか。安全面に問題はないのか。疑問の声が出ているが、日本政府と米軍は、オスプレイの災害派遣での実績づくりを急いだ」

 言うまでもなく、記者会見で小池氏に質問したのは朝日新聞の記者だ。記者会見での回答に飽き足らなかったのか、小池氏にさらに個別取材したようで、「オスプレイに対する国民の恐怖心をなくすために慣れてもらおうということで、こういう機会を利用しているとすれば、けしからんことだ」というコメントも記事には掲載されている。

 もう、くどくどと解説するまでもあるまい。この記事や小池氏の発言から見えてくるのは、「オスプレイ=危険」「オスプレイ=悪」のイメージを拡散させたいという政治的な意志だけで、被災者を助けたいという人道的な意志はみじんも感じられない。少なくとも、私には。

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