「南西部地震に警戒を」九大地震火山観測研 阿蘇方面の余震低減か

記者会見する九州大学地震火山観測研究センターの清水洋センター長(中央)ら
記者会見する九州大学地震火山観測研究センターの清水洋センター長(中央)ら

 熊本地震について、九州大学の地震火山観測研究センターの清水洋センター長が21日、同大伊都キャンパス(福岡市西区)で記者会見し、「震源北東部ではある程度ひずみが解消されたと思われる。今後、南西部での地震活動に警戒が必要だ」と述べた。

 今回の地震のメカニズムとして清水氏は「阿蘇山方面に断層面の動きが集中している。震源の益城町から(阿蘇にかけての)北東側にたまったエネルギーは、ある程度解放されたと考えられるのではないか」と述べ、この地域では、大きな余震の可能性は低減しているとの認識を示した。

 一方、日奈久断層「高野-白旗区間」の西端にあたり、海沿いの宇土市や宇城市周辺では断層面の動きは小規模だったという。清水氏は「地震を起こすエネルギーが、残っている可能性がある。今後の余震活動に警戒が必要だ」と強調した。

 熊本地震では震源が益城町から北東方面の大分県や、南西方面の熊本県八代市などに広がった。九州を斜めに横断する「別府-島原地溝帯」に沿うような格好だという。

 九州各地への地震拡大を懸念する声に対し、清水氏は「際限なく広がっていくことは考えにくい」と述べた。

 九大の地震火山観測研究センターは、平成11~12年に益城町内を震源とするマグニチュード5前後の地震が発生して以来、日奈久断層帯の監視態勢を強化していた。

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