フジサンケイL

4位通過の河本結、5番でイーグル「楽しいゴルフがしたい」

 前年のマンデーで80をたたき、難コースの川奈に屈したアマチュアの河本が2度目の挑戦で見事に本戦へ進出。「悔しい思いは晴らせたと思う」と笑みをみせ、「80点」と自らを評価した。

 序盤の3番で3パットのボギー。正直「焦った」。ここで気持ちを立て直せる精神力が前年との違いだろう。普段は好きな歌を頭の中で奏でる。今回は、海や富士山など風光明媚なコースを目の薬にして、切り替えたという。

 すると、パー5の5番で残り220ヤードの第2打を3番ウッドでピン2メートルにつけ、難なくイーグルを奪い「勢いが出た」。その後を2バーディー、2ボギーにまとめてみせた。

 一度、故郷の愛媛を離れ県外の高校に進学したが、今は松山聖陵高のスポーツコース3年。冬場には野球部の練習に加わって週3回、学校近くの砂浜を10キロ走ったり、タイヤを引いたりして体幹を強化。その成果で「軸が安定し、ミート率がよくなった」と手応えを感じている。

 同世代にはプロ大会で優勝経験のある勝みなみ、新垣比菜らがいる。仲良く話す間柄だが、だからこそ「負けたくない。置いていかれないようにしたい」と力を込める。そのためにも予選突破は最低限の目標だろうが、本人は「結果も大事だが、やってて周りの人が楽しくなるゴルフをしたい」と瞳を輝かせる。(松本恵司)

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