熊本県阿蘇地方で18日午後8時42分ごろに震度5強を観測した地震について、気象庁の青木元・地震津波監視課長は同日夜の記者会見で、「熊本県と大分県で起きている一連の地震活動」と説明した。阿蘇山の噴火活動への影響は見られないという。
今回の地震では震度5強を熊本県産山村、阿蘇市、大分県竹田市、震度5弱を熊本県高森町、南阿蘇村で観測。地震の規模を示すマグニチュード(M)は、5・8。震源の深さは、速報値の約10キロから9キロに修正された。
活断層の存在が知られていない阿蘇地方を震源としたM5・8の地震は、16日未明に続いて3度目になるが、青木課長は「日本国内では知られた活断層がなくても、M6クラスの地震はどこでも起こりうる」としている。
また、最大震度7を記録した14日午後9時26分の地震以降の震度1以上の余震は18日午後9時現在で554回になった。気象庁は活発な地震活動が続いているとして、家屋の倒壊や土砂災害への警戒を呼びかけている。