主張

断じて容認できぬラブロフ露外相の暴論 岸田外相はなぜ「前向きな議論」と言えるのか?

 両外相は、5月上旬の安倍晋三首相訪露とプーチン大統領との首脳会談の準備を進めることで一致したが、岸田氏の発言がそれへの配慮だとしたら、本末転倒だ。

 ロシア側からは、歴史を歪曲し領土問題を否定する発言や動きが相次いでいる。とくにラブロフ氏は北方領土と平和条約締結は別問題だと繰り返し主張してきた。

 プーチン氏も最近、領土問題について「いつか妥協が見いだされるだろう」と述べたが、これほど無責任な発言はなかろう。

 2013年に安倍首相との会談で「私たちが問題を解決する」と決意を示したのは、他ならぬプーチン氏ではなかったか。ならば、領土交渉を否定するに等しいラブロフ氏の発言を、まず撤回させるのが筋である。