衆院北海道5区補選

熊本地震は与野党一騎打ちの接戦にどう影響するか? 与党は旧民主党政権との違いを強調

 党内では「首相が現地入りすれば数千票は上積みできた」(幹部)と落胆する声も聞かれる。ただ、首相が災害対応に尽力する姿を示すことで「旧民主党政権との違いを強調でき、かえって選挙戦に有利になる」(閣僚経験者)との意見もある。

 平成23年の東日本大震災では、菅直人首相(当時)が震災翌日に東京電力福島第1原発を視察し、現場に混乱を招いた。相次ぐ地震で犠牲者が増える中、「首相が被災地に迷惑をかけず、官邸でスマートに陣頭指揮する姿こそ、自民党の強みと感じてもらえる」(党幹部)との考えだ。

 ただ、与野党が一票を争う激戦を演じる中、首相の決断が吉凶どちらに転ぶかは未知数だ。自民党は19日に高村正彦副総裁、21日には告示後2度目となる小泉進次郎農林部会長をそれぞれ投入し、巻き返しを図る。

共闘に温度差も

 「統一候補」の池田真紀氏を推薦する民進党など野党4党も、補選の応援弁士を差し替えるなど熊本地震への対応を優先している。共産党の小池晃書記局長は17日に予定していた補選の応援演説をとりやめ、東京・新宿での被災者救援の募金活動に足を運んだ。民進党も同日、災害対策本部を開き、岡田克也代表ら幹部が党本部に張り付いた。

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