民進、急ぐ成果づくり ヘイトスピーチ解消法案、あす審議入り

 当時の民主党は「ヘイトスピーチ禁止法案を成立させれば、刑事訴訟法改正案の審議に応じる」と取引を求めたが、自公両党は応じず、昨年の国会は両法案とも継続審議となった。

 今月になって自民、公明両党が対案を提出したのは、民進党側が「対案を出せば、刑訴法改正案の審議に応じる」と新たな条件を提示してきたからだ。民進党案と自公案の隔たりは大きいが、「民進党側からは『中身にはこだわらない』という話がきている」(自民党幹部)という。

 というのも、小川氏や有田氏ら民進党側の法案提出者の大半は、夏に改選を迎える議員ばかり。中身よりも、「成果」を急ぎたい思惑が透けてみえる。(力武崇樹)

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