One-Will特別講義

「アメリカでは1000社以上。日本には実質われわれだけ」UBIC社長・守本正宏氏(2)

 何が大きく変わったか。対象となる証拠が電子データになったことです。

 電子データになって、何が大変になったのか、というと、まずその量です。1台のパソコンに入っている電子データをプリントすると、だいたいトラック10台分ぐらいになります。たとえば「クルマで事故を起こしてしまいました」とか、「メキシコ湾でオイル漏れが起きました」とか、価格カルテル(利益を上げるために、企業同士が話し合いによって価格を決める行為)なんかもそうですね。

 そんなことがあって訴訟が起こされたとすると、企業は一体自分たちが何をしたのか、あるいは、何をしなかったのかを証明するために資料を集めないといけない。パソコンが100台あったとすると、トラック1000台分の資料の中から証拠をみつけなきゃいけないことになります。

 この作業、もともとは法律事務所の弁護士さんとか、企業の法務部の人たちか、手作業でやっていました。でも電子データが膨大になって、とてもじゃないけど、手に負えなくなってきた。そこで、大量の電子情報を証拠として取り扱うための専門家が必要になった。これが、リーガルテックという産業になったわけです。われわれがやっている仕事です。