熊本地震

M7.3、活断層が想定超え27キロ動く 東側は阿蘇山に到達していた…地震調査委が発表

 気象庁によると、一連の地震の活動範囲は北東に移動していたが、日奈久断層帯の南西部でも活発化している。遠田教授は「南西部に断層の割れ残りがあると考えられ、余震に注意が必要」と指摘している。

【用語解説】活断層の地震予測

 活断層で起きる地震は、過去の活動間隔や最新の活動時期などを調べて予測する。政府の地震調査委員会は全国の主な活断層で掘削調査などを実施し、想定される地震の規模や30年以内の発生確率などを公表。最大確率がおおむね3%以上を「高い」、0.1%以上を「やや高い」と評価しており、最大は糸魚川-静岡構造線断層帯の30%。ただ調査は困難で確率が不明な断層も多い。

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