平田氏は「この程度の数字でも、実際に大きな地震が起きてしまった。日本全体で地震は頻繁に起きている。自分のこととして考えて備えてほしい」と呼び掛けた。
また、個別の断層ではなく、調査委が平成22年に導入した地域単位での確率評価では、布田川断層帯を含む九州中部でM6.8以上の地震が30年以内に起きる確率は18~27%と、高い数値を公表していた。
調査委は14日に起きた熊本地震(M6.5)については、布田川断層帯と交差する日奈久(ひなぐ)断層帯の北端にある「高野-白旗区間」が活動して起きたと評価している。一連の地震活動は、2つの断層帯が連動するように起きたとみられる。
一方、現地調査している東北大の遠田晋次教授は、16日未明の地震で地表に現れたとみられる断層を熊本県益城町で発見。布田川断層帯に沿って延びており、地面が横に約2メートルずれたことを確認した。