訪日外国人

ハラルでもてなせ16億人 まずは味噌汁とカレーの常備から? WAGYU業界も虎視眈々

【訪日外国人】ハラルでもてなせ16億人 まずは味噌汁とカレーの常備から? WAGYU業界も虎視眈々
【訪日外国人】ハラルでもてなせ16億人 まずは味噌汁とカレーの常備から? WAGYU業界も虎視眈々
その他の写真を見る (1/5枚)

 2020年の東京五輪に向けて拡大が見込まれる訪日客。世界人口の約23%、約16億人(2010年)を占めるイスラム教徒も相当な数が海を渡ってくる。彼らをもてなすのに、ハラル(イスラム合法)食品は欠かせない。ハラルに活路を見いだし、暗中模索する日本企業の取り組みを追った。(原田成樹)

 みそメーカーのマルコメ(長野市)は、いわゆる国内向け認証の一つである「日本ハラール協会」の認証を取得し、2014年7月から10キロ単位での販売を開始。同協会はマレーシア政府系なので同国にも輸出をしている。15年4月には750グラムの家庭用サイズも販売。さらに今春から、フリーズドライタイプで1人前の「HL 即席料亭の味 みそ汁わかめ・ねぎ」(100食単位、タイ国イスラム中央委員会認証)をラインアップに追加する。ハラルを求める旺盛な顧客ニーズにきめ細かく応えていく。

 これで、突然、イスラム教徒が来店したという場合にも炊いたご飯とみそ汁は提供できる。が、こんな粗食では「おもてなし」とはいえない。

会員限定記事会員サービス詳細