酒井充の野党ウオッチ

無所属なのに党役員ってどういうこと? こんな脱法行為を是とする民進党に立憲主義を掲げる資格があるのか

 国会法で移動禁止の対象となる現職の比例選出議員は衆院180人、参院96人の計276人いる。このうち、18・1%にあたる50人(衆院31人、参院19人)が前回の選挙後に政党を移動した。比例選出議員の約5人に1人が、法の趣旨に照らせば本来は「退職すべき議員」なのだ。

 衆院の場合は、26年12月の衆院選後に維新の党が分裂したことが大きく影響している。松野氏ら旧維新の党の比例選出議員17人は民進党に合流した。これも本来は自らが「原則禁止」とした行為だ。参院はみんなの党が消滅したことが大きく影響し、移動した19人中、11人が旧みんなの党で当選した比例議員だ。

 移動した議員を現在所属している政党別にみると、民進党が19人と最も多い。民進党は無所属議員5人も党所属国会議員として扱っているので、その数は実態として24人となる。民進党の比例選出議員の総数は5人を含めると69人なので、34・7%に上る。実に3人に1人以上が、「有権者の意思に明らかに背く」のだ。

 そんな脱法行為に平然としている政党が今、「安倍晋三政権は立憲主義を踏みにじっている」と声高に叫んでいる。法の趣旨を理解していないのか、それとも忘却しているのか。あるいは、理解した上で無視しているのか、単なる厚顔無恥なのか…。立憲主義の重要性を訴える前に、まずは自らの行為を真摯に見つめ直さない限り、民進党が国民の信頼を得ることはないだろう。

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