スポーツ異聞

江夏豊は一度の過ちで立ち直った その「事実」こそが清原和博へのメッセージだ!

【スポーツ異聞】江夏豊は一度の過ちで立ち直った その「事実」こそが清原和博へのメッセージだ!
【スポーツ異聞】江夏豊は一度の過ちで立ち直った その「事実」こそが清原和博へのメッセージだ!
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 プロ野球の元スター選手、清原和博被告の覚醒剤事件による球界の信頼失墜は想像に余りあるが、今から四半世紀前のこと、伝説となった「江夏の21球」で知られる左腕、江夏豊も覚せい剤取締法違反(所持)の現行犯で逮捕された。不世出の打者と球史に名を刻んだ投手。2人のキャリアには共通点が多く、引退後は輝かしいキャリアから「名球会」会員になった(江夏は逮捕時に脱会したものの、のちに復帰)。江夏は過去の過ちについて多くを語らないが、「失敗しても償うことはできる」と肝に銘じて復帰を果たした。二度と同じ失敗をしないという「鉄の意志」こそが、清原にとって最大の手本となる。

他人の痛みを理解できるか

 阪神→南海→広島→日本ハム→西武。「球界の渡世人」といわれた江夏は36歳でメジャーに挑戦したが、夢破れた。一方の清原も山あり谷ありの野球人生を送り、チーム内で反発を繰り返した。葛藤と苦悩の末に3球団を渡り歩いた。引退から8年後に魔が差したとしか思えない不祥事を起こしてしまう点でも両者は一致する。

 『善と悪』(メディアファクトリー)。いささかセンセーショナルな題名の本がある。ノンフィクション作家の松永多佳倫が江夏の野球半生に鋭く迫った。最終章の「罪と償い」で最大の恥部ともいうべき「あの日」について答えている。

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