スポーツ異聞

江夏豊は一度の過ちで立ち直った その「事実」こそが清原和博へのメッセージだ!

証言台に立つのは誰か?

 球界事情に詳しいある出版関係者は「清原事件によって、似たような過去のある江夏のことが一部で論じられている。2人が名を連ねる名球会はさぞ困惑し、安易に手を差し伸べられない状況だと想像する。そもそも、名球会という組織に不信感を抱くファンは多く、入会の条件が後付けで変わるなどスポーツマンシップと少しかけ離れている。清原事件によって、名球会が『人徳』を映しているわけではないことも露呈した。事件のほとぼりが冷めるのを待っているような印象すらある」と懐疑的に話す。

 江夏の裁判では「鉄人」衣笠祥雄(元広島)が親友として証言台に立ち、寛大な処置を訴えたとされる。清原の初公判は5月17日に行われる予定だが、球界の誰が情状酌量を求めて証言台に立つのか、早くも注目されている。引退後、江夏以上に敵の多い清原だけに「あえて腫れ物に触りたくない」という心理が透けてみえる。

 清原によると、巨人から放出される際に球団側からきちんとした説明はされずに、事実上の「戦力外」だったという。江夏同様、清原の現役時代の晩年は孤独と寂寥感が漂い、引退後はまさに一匹狼のようだった。それだけに、清原と関わりのあった野球人たちの心あるサポートが不可欠のように思えるのだが…。