熊本地震

死者計37人に 震度6相次ぎ負傷1000人以上 9万人が避難 M7・3本震は「阪神」クラス

 16日午前1時25分ごろ、熊本県で震度6強の地震があった。その後、短時間に震度6弱以上の地震が相次いで3回発生。ビルや家屋が倒壊し、県などによると新たに男女28人が死亡、14日以降の死者は計37人となった。九州の広範囲で多数がけがをし、千人以上が重軽傷を負った。熊本県では約9万人が避難した。

 熊本県益城町では14日に最大震度7を観測しているが、気象庁は「今回(午前1時25分)が14日以降に発生した地震の本震」との見方を示した。この最初の震度6強の地震はマグニチュード(M)7・3で、阪神大震災と同じ規模。震源の深さは約12キロだった。

 大規模な土砂崩れもあり、阿蘇大橋(全長約200メートル)が崩落。宇土市役所が半壊し、南阿蘇村と西原村にまたがる俵山トンネルが崩落した。南阿蘇村では4人が行方不明で、村内の体育館では約500人が孤立状態になっている。

 原子力規制庁は16日、連続的に発生している熊本地震を受け、稼働中の九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)▽運転停止中の九電玄海原発(佐賀県玄海町)▽四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)▽中国電力島根原発(松江市)-に異常はないと発表した。

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