【産経抄】聖徳太子の外交力 4月15日(1/2ページ) - 産経ニュース

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産経抄

聖徳太子の外交力 4月15日

 「和をもって貴(とうと)しとなす」。7世紀の初めに制定された「十七条の憲法」の第一条の冒頭にある。聖徳太子が国家運営の基本を示した言葉として、あまりにも有名である。

 ▼ただし、続きがあった。「人皆党(たむら)有り。亦(また)達(さと)る者少(すくな)し」。人間はとかく徒党を組みたがり、物事の道理をわきまえた人物は少ない。当時、豪族たちは派閥抗争に明け暮れていた。太子はそんな政治のありさまを憂えていたようだ。

 ▼韓国の朴槿恵大統領が置かれた状況は、さらに危機的である。13日に行われた総選挙で、与党のセヌリ党は、過半数に達しないどころか、第一党の座さえも最大野党「共に民主党」に奪われた。

 ▼党の公認候補選びをめぐって、大統領に近い「親朴派」と距離を置く「非朴派」の内紛が続いたのが、最大の敗因である。経済の悪化になすすべもない、朴氏に対する国民の不満も高まっていた。厳しい就職状況に絶望した若者たちは、自国を「ヘル・コリア」(地獄韓国)と呼ぶほどだという。