防衛最前線(65)

海自試験艦「あすか」 最新艦載装備の性能をチェックする世界でも希有な艦船 有事には護衛艦に早変わり!?

【防衛最前線(65)】海自試験艦「あすか」 最新艦載装備の性能をチェックする世界でも希有な艦船 有事には護衛艦に早変わり!?
【防衛最前線(65)】海自試験艦「あすか」 最新艦載装備の性能をチェックする世界でも希有な艦船 有事には護衛艦に早変わり!?
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 海上自衛隊は、世界の海軍を見渡しても希少な存在といわれる試験艦「あすか」を運用している。将来、護衛艦に搭載される艦載装備の試作品の性能試験が主な任務だ。自衛艦隊の「開発隊群」に所属し、艦艇開発隊や指揮通信開発隊などともに、新型装備のデータ収集・分析につとめている。

 海自幹部は「安全保障環境の変化に合わせ、必要な艦載装備の性能も変化する。あすかによる実用化に向けた海上試験は不可欠だ」と説明する。

 平成7年の就役以来、これまで多くの装備を現場に送り出してきた。例えば、音波によって敵艦艇や潜水艦を探知し、方位や距離を測定する「水上艦用ソナー」。あすかは就役当時からあらゆる深さの海域での試験を重ね、データを収集。このソナーは後に「ひゅうが」型護衛艦に採用されている。

 敵から発射された魚雷に対しデコイ(おとり)を放ち、追尾・命中を回避する「魚雷防護システム」の試験も担当。「あきづき」型護衛艦に搭載された。

 ほかにも、各種護衛艦に幅広く採用された「新対潜用短魚雷」や、より遠くの潜水艦を攻撃するための「垂直発射魚雷投射ロケット(新アスロック)」の実用化にも貢献。新アスロックは「てるづき」以降の「あきづき」型護衛艦に搭載されており、敵潜水艦の脅威となっている。

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