主張

G7海洋声明 中国抑止へ結束を示した

 先進7カ国(G7)外相会合が発表した海洋安全保障に関する声明は、中国が一方的な海洋進出を強める東シナ海、南シナ海の状況に懸念を表明した。

 南シナ海の軍事拠点化阻止へ、欧州を含むG7で意見の一致を見た意義は大きい。

 声明は、現状を変更し緊張を高める威嚇、威圧、挑発的な行動への強い反対を表明し、大規模な埋め立てや拠点構築、軍事利用の自制を要求した。

 名指しはされていないにもかかわらず、中国外務省は「G7に強烈な不満を表明する」とのコメントを発表した。激しい反発は、対中結束が進むことへのいらだちの裏返しに他ならない。

 日本への途上、中国に立ち寄った英国、ドイツの外相に中国側は、外相会合で南シナ海を議論にしないよう働きかけたが、うまくいかなかった。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合などで一部の国を取り込んで、味方につけようとするのは中国の常套(じょうとう)手段である。首尾よくいくこともあるが、その場しのぎにすぎない。