北朝鮮情勢

移動式弾道ミサイルの発射準備か 13日は動かず、15日の金日成主席生誕記念日に向け挑発も

 【ソウル=藤本欣也、ワシントン=加納宏幸】米メディアは12日、北朝鮮が移動式の弾道ミサイル発射を準備している兆候があると報じた。韓国総選挙が実施された13日、北朝鮮は核実験や長距離弾道ミサイル発射の強行などの軍事的挑発行為に踏み切らなかったが、北朝鮮最大の祝日とされる金日成(キム・イルソン)主席生誕記念日を15日に控え、日米韓など関係各国は警戒を強めている。

 「移動式の弾道ミサイル発射準備の兆候」は、米CNNテレビが、偵察衛星の情報に基づく複数の米政府当局者の話として明らかにした。中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程2500~4000キロ)が発射装置に搭載される可能性が高いとみられている。

 ムスダンは太平洋地域の米軍拠点を標的に開発されているとされ、発射されれば初めてとなる。CNNによると、移動式のICBM「KN08」(同7000~9500キロ)や、その改良型の「KN14」(同8000~1万キロ)の可能性もある。

 ただ、北朝鮮は米偵察衛星による監視を十分に認識しており、米側を欺くための行動をとっているとの見方も伝えた。

 米国防総省のデービス報道部長はCNNの報道について、情報活動に関わるとして確認を避けつつも「朝鮮半島情勢を地域の同盟国と注意深く監視しており、北朝鮮が挑発行動をやめるよう求める」と述べた。

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