若潮部隊戦死者ら追悼 土庄町の神社で慰霊祭

 香川県土庄町の富丘八幡神社で10日、同町渕崎地区出身の戦死者と、太平洋戦争末期に同地区に編成された「陸軍船舶特別幹部候補生隊」(通称・若潮部隊)の犠牲者を追悼する慰霊祭が営まれた。

 同神社境内には同地区出身の日清、日露から太平洋戦争までの戦没者182人をまつる護国神社がある。神社には旧日本陸軍が船舶による特攻の基礎訓練のために編成された若潮部隊の戦死者1407人も合祀(ごうし)されている。

 慰霊祭では、同地区遺族会代表の森公士さん(69)が「小豆郡内にある23の鎮魂碑の中でも八幡神社の碑はよく清掃されており、追悼は子孫の代まで変わらず続けたい」とあいさつ。

 同部隊第2期生だった奥山孫右衛門さん(89)は「今日の日本の繁栄を思うと、生き残った私たちは犠牲になった若者を慰霊するとともに、平和を守る責任がある」と話した。小豆郡内の自治会で戦没者慰霊祭を営んでいるのは同地区と同町大鐸地区のみとなっている。