スクリーン雑記帖

今の日本映画にもの申す…「レベルが本当に低い!」 英映画配給会社代表が苦言

 海外ではどういう日本映画が受けるのか。「衝撃的なビジュアル(映像)を持ち、物語にオリジナル性があるものが売れる。園子温とか中島哲也、塚本晋也とか。中村義洋監督の『フィッシュストーリー』はすごい人気で、『アヒルと鴨のコインロッカー』もとっても人気があったよ」

 では今の日本映画の何が悪いのだろうか。一番の問題は「お金」と強調する。「ギャラが低すぎ。キャストやスタッフはお金をもらったらもっと頑張る。『下衆の愛』は予算が低くてギャラも安いけどロイヤルティー(対価)を出す。ヒットしたらみんなと収入を共有するので公平でしょう? お金が戻ってくると、みんな頑張るじゃないですか」

 そんな日本映画に愛想を尽かしているアダム氏だが、海外に日本映画を紹介するための努力は惜しんでいない。「海外版のブルーレイ用に北野武監督の映画をレストア(劣化したフィルムを修復)している。日本ではまだブルーレイはできないけど、イギリスは最近『HANA-BI』『菊次郎の夏』『Dolls』とかがブルーレイになった。また豊田利晃監督の過去作品のブルーレイを作っている。『ポルノスター』『ナイン・ソウルズ』『アンチェイン』とか。塚本晋也監督とも最近、一緒に彼の映画を全部きれいにしたよ」

 やっぱり日本映画を愛しているのだ。