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〈NHK大河ドラマ「真田丸」は、「2代目」戦国武将たちの物語でもある。真田信幸、信繁(幸村)の兄弟しかり、終盤に信繁が仕える豊臣秀頼しかり。遠藤憲一(54)演じる上杉景勝もその一人だ。信繁の成長に大きな影響を与え、物語の終盤までかかわってくる。義父・謙信のように「義」を貫き通す実力はない。胸に理想を抱きつつ、現実的にはうまくいかない。「ええかっこしい」で、戦国の世を生き抜くには「良い人」過ぎる今作の景勝は非常に人間くさい。遠藤は「景勝は『弱さ』のある戦国武将。今までの大河で一番好きな役だね」と静かに語り始めた〉(聞き手・本間英士)
景勝は「ええかっこしい」
景勝は謙信ほどには力がないんです。『義』のために生きた謙信の理想は受け継ぎたいけれど、現実には上杉家はどんどん衰退していく。理想に生きる景勝の、この葛藤を大切に演じたいですね。
今作の景勝は、ええかっこしい、ですね。言葉に出すと嫌な言葉なんだけど(笑)、景勝はなんでも人の良さで受けてしまう。実際は、(家臣の)直江兼続に全部やってもらうんだけどね…。