経済インサイド

増税するなら消費税より炭素税だ!? 米ノーベル賞学者、スティグリッツ氏の提言に現実味…

【経済インサイド】増税するなら消費税より炭素税だ!? 米ノーベル賞学者、スティグリッツ氏の提言に現実味…
【経済インサイド】増税するなら消費税より炭素税だ!? 米ノーベル賞学者、スティグリッツ氏の提言に現実味…
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 5月開催のG7サミットに向け、政府が有識者に経済情勢について意見を聴く国際金融経済分析会合が先月開かれた。そこで、招かれたノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ米コロンビア大教授が、安倍晋三首相に意外な提言をしたことが話題になっている。今のタイミングで増税するなら炭素税だ-。消費税の増税延期論にばかり目が行きがちだが、一方で聞き慣れない炭素税について課税強化の議論がじわりと広がっている。

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 「いくつかの種類の税を上げることで景気を刺激することは可能と考えている」。

 スティグリッツ氏は先月開かれた国際金融経済分析会合で、足元の世界経済の現状を「大低迷」と表現し、低迷の原因は需要不足であるとして、各国が景気刺激策に取り組むべきと指摘した。需要創出のためには財政政策が重要としつつ、やみくもに財政出動を促すのではなく、税制での対応も重要であるというのが主張だ。

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