栃木・今市女児殺害

難しい判断 評議重ねた裁判員 「被告は気持ち受け止めて」

 一方で、補充裁判員の男性は「なぜ被害者が亡くなったのかという最大の疑問に、明確な答えは出なかった。申し訳ないという気持ちもある」と語る。遺族の悲しみや無念さも直視した裁判員は会見で口をそろえた。「評議を尽くして出した判決。その気持ちを被告に受け止めてほしい」

 勝又被告はこの日、水色の長袖シャツに黒のズボンで入廷。少し赤みがかった顔は正面を見たまま、終始無表情だった。

 ただ、松原里美裁判長の判決文読み上げが、争点となっている自白の任意性と信用性にさしかかると、納得がいかないかのように首を左右に動かした。

 最後に、松原裁判長が控訴ができると説明すると「今、今のもう一度」と聞き返した勝又被告。閉廷後、取材に応じた弁護士も「不当な判決。自白を重視した判決は危険だ」と、控訴する方針を明らかにした。

 被告は判決後、弁護士にこう話したという。「法廷で真実を述べているのに、どうして納得のいかない判決が出てしまうのか。自分には分からない」