北海道新幹線ルポ(下)

函館発一番列車には鉄道愛が溢れていた H5系コーデ美女、子供たちから切符プレゼントされた老夫婦…

 ホーム先端の先頭車両付近では人だかりができていた。ここからJR東日本の区間になるため、乗務員が交代する。その中に先ほどの村田さん親子の姿があった。村田さんは「人だかりでよく見えなかったけど、初仕事を終えた運転士に『お疲れ様でした』という気持ちです」と話した。

 新青森駅から先は従来の東北新幹線と同じ区間を走る。盛岡駅ではファンの間で有名なちょっとしたイベントがある。秋田新幹線「こまち」とのドッキングだ。この日は北海道新幹線H5系と秋田新幹線E6系との初ドッキングが見られるとあって、多くの家族連れが集まっていた。

 その輪の中にいたのは札幌市の高校生、大平峻資(しゅんすけ)さん(15)。「日本がどんどんつながっていく感じがする」と興奮気味だ。

 列車は盛岡-宇都宮間で国内最速の時速320キロに。大平さんは車窓を見ていた弟に「320キロだよ。速いね」と話しかけた。鉄道好きの父、典明さん(44)と一緒に全国を巡っているといい、「北海道新幹線から乗り継いで、あちこちの列車を乗りに行きたい」と目を輝かせていた。

歓迎ぶりに感動

 一方、車窓では沿線各駅での歓迎ぶりが目を引いた。中でも、H5系イメージカラーの紫色でホームを埋め尽くさんばかりだった大宮駅の盛り上がりぶりは乗客を驚かせた。