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カリスマホストの罪(上)ソープで貢いだ女子大生の悲劇、豪華シャンパンタワーのお代2000万円也

 ホストホストしていない-。トシユキの第一印象をマユミはそう表現する。「細面、金髪」のような、描いていたイメージとは違い、あどけない顔立ちをしていた。「緊張してうまく話せない」と、照れくさそうに話す姿がほほえましかった。

 当時、大学は長期休暇に入り、マユミは時間をもてあましていた。大阪城公園で昼間のお散歩デートを重ねたりする中ですぐに親密になり、肉体関係を持った。1人暮らしの部屋には、瞬く間に彼の服や生活用品が増えていった。

 「きょう婚姻届もらってくる!」

 当時普及し始めたばかりのLINEにトシユキからメッセージが届いた。近い将来の結婚生活を想像して胸がいっぱいになった。

一晩で貯金使い果たし…

 「万年2位」で、どうしてもトップになれない-。関係が深まるにつれ、仕事の愚痴を聞かされることも増えた。「店のナンバーワンになり、独立して経済力を身につけた上で結婚する」と訴えるトシユキの力になりたかった。

 初来店から約1カ月後、初めてセット料金外で、シャンパンを注文した。

 店員総出の「シャンパンコール」に高揚し、1本、もう1本と追加注文の催促に応じた。嘔吐(おうと)し、記憶をなくすまで飲酒した生まれて初めての夜。一晩で約70万円を支払い、貯金のほとんどを使い果たしてしまう。

 「店には風俗嬢のお客さんも多いんだ」

 「自分は風俗への偏見はまったくないよ」

 トシユキとの会話を思い出しながら、神戸・福原のソープランドの門をたたいたのは直後のことだ。

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