両陛下は3日午後、神武天皇が即位した橿原宮跡に建立され、神武天皇をまつる橿原神宮を参拝された。神宮関係者によると、一般の立ち入りが許されていない幣殿まで進み、拝礼されたという。
これに先立つ2日には、橿原市の橿原考古学研究所で、発掘調査で出土した土器の修復作業をご見学。実演していた女性の土器片の一部が偶然はまり、皇后さまが「ようございましたね」とほほ笑まれる場面もあった。
陛下は8日、皇居内の生物学研究所脇の苗代に、うるち米のニホンマサリ、もち米のマンゲツモチの2種類の種もみを丁寧にまかれた。
皇太子ご夫妻は5日、春休み中だった長女、敬宮(としのみや)愛子さまを伴い、東京都墨田区の江戸東京博物館で開かれている日伊国交樹立150周年記念の特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ-天才の挑戦」をご覧になった。
特別展の目玉で、鳥の飛行の構造を研究した直筆ノート「鳥の飛翔に関する手稿」は左手で鏡文字を使って書かれた。ご一家は小さな文字がびっしり書き込まれたノートを熱心にのぞき込まれ、愛子さまは「器用ね」と感想を漏らしていた。