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皇祖・神武天皇の没後2600年の命日とされる3日、奈良県橿原市の神武天皇陵で式年祭の山陵の儀が行われ、天皇、皇后両陛下が厳かに参拝された。神武天皇の式年祭は大正5年以来100年ぶり。両陛下は大正天皇、貞明皇后の前例にならい、陵での拝礼を望まれたという。
午前10時すぎ、天皇陛下はモーニング姿、皇后さまは灰色のロングドレスの参拝服姿で陵にご到着。宿泊先から陵までは、国会開会式などの重要行事と同じくサイドカー付きのバイクが先導し、御料車にはトヨタ製の「センチュリーロイヤル」が使われた。
儀式では、陛下がお供役の秋篠宮さまを伴って陵の前に設けられた祭壇に向かい、玉ぐしをささげてご拝礼。神武天皇への思いを示す「御告文(おつげぶみ)」を読み上げられた。続いて、皇后さまが秋篠宮妃紀子さまを連れ立ち、同様に深々と頭を下げられた。
皇居・宮中三殿で営まれた式年祭の皇霊殿の儀では、両陛下の名代で皇太子ご夫妻がご参拝。皇太子妃雅子さまは7年ぶりの宮中祭祀(さいし)を果たされた。小町恭士東宮大夫によると、儀式の後に両陛下からおねぎらいの言葉をいただき、ご夫妻はお気持ちに感謝されていたという。