ビジネスの裏側

留学、アカデミック、認知症予防…広がるシニアの学習サービス、学習塾も少子化で参入

【ビジネスの裏側】留学、アカデミック、認知症予防…広がるシニアの学習サービス、学習塾も少子化で参入
【ビジネスの裏側】留学、アカデミック、認知症予防…広がるシニアの学習サービス、学習塾も少子化で参入
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 シニアを対象にした教育サービスが広がりをみせている。少子高齢化が進むとともに、学習意欲の高いシニアが増えたことから、海外留学や大学教授らによる本格的な教養講座などにシニアの人気が集まっているのだ。子供を対象にしてきた学習塾も高齢者向け学習プログラム事業などを本格化。公文教育研究会は、社会問題にもなっている認知症の症状改善や予防を目的とした教室を事業化している。(田村慶子)

 ■学びに目覚めるシニア

 JTB子会社で海外語学留学を斡旋するJTBガイアレックは平成22年、主に50代以上のシニア向け語学研修プラン「大人の遊学」を商品化し、販売を伸ばしている。

 プランを販売するJTB関西の担当者は「語学を身に付けて世界を広げたいなどの動機からシニア層の問い合わせが増えてきた」と説明する。26年度は前年比3割増、27年4~9月の上半期は前年同期比4割増と申し込み人数が急増している。

 特徴は、現地で語学を学ぶだけでなく、異文化体験など観光の要素があることだ。英国で個人宅の庭を訪れ、ガーデニングの歴史を学んだり、イタリア語を使ってワイナリーを見学したりと旅行感覚の学びを体験できるのが人気の理由だ。

 訪日外国人の急増や2020(平成32)年開催の東京五輪を控え、国内で外国人と接する機会が増えてきた。そんななか、心身ともに元気な「アクティブシニア」が第2の人生を楽しむ手段として学びに注目しているのだ。シニアの旺盛な需要は、少子化に直面する留学業界にとって重要となっている。