北朝鮮の海外派遣従業員が集団脱走 13人が韓国入り

 【ソウル=名村隆寛】北朝鮮が海外で経営する飲食店の従業員13人が集団で脱走し、7日に韓国に入国した。韓国統一省が8日、発表した。

 同省によると、13人のうち1人は男性の飲食店支配人で、残る12人は女性という。海外に派遣された北朝鮮飲食店の従業員が1、2人で韓国に亡命した前例はあるが、同じ飲食店で働いていた従業員が一斉に脱走し、韓国入りしたのは今回が初めて。

 いずれも、海外生活で韓国のテレビやドラマ、映画、ネットを通して韓国の実情を知り、北朝鮮の体制宣伝が虚構であることに気付き、集団脱走を決心したという。

 北朝鮮が海外で経営する飲食店は、金正恩(キム・ジョンウン)政権の外貨稼ぎの主要な手段だ。しかし最近は、国連安全保障理事会や韓国政府による対北制裁の影響で、特に打撃を受けているといわれている。

 合計100カ所余りの飲食店のうち、約90%は中国国内にある。そのほか、ベトナムやカンボジア、タイなど東南アジアに多い。統一省は集団脱出が起きた国については、「外交上の事情」を理由に明らかにしていない。

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