【石平のChina Watch】インドから見た中国の限界 軍事、経済で優っても国家的競争で欠けているもの(1/3ページ) - 産経ニュース

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石平のChina Watch

インドから見た中国の限界 軍事、経済で優っても国家的競争で欠けているもの

 先月21日から1週間、友人のペマ・ギャルポ・桐蔭横浜大学教授に連れられて、インドへ視察旅行に出かけた。「インドから日本と中国を見る」との趣旨で、現地の人々にいろいろと聞き回ったが、特に、インド人の対中国認識を探ってみた。

 一概に言えば、インドのエリートたちは、中国に対する適度のライバル意識と警戒心を抱きながら、中国との国家的競争に関しては、むしろ自信満々である。

 たとえば、インド政府の元駐外大使で今は国際問題研究機関に勤めるS氏は、ほほ笑みながらこう語る。

 「インドと中国の競争は、経済力や軍事力の面だけではない。ソフトパワーの競争が肝心だ。どちらの方が平和国家なのか、どちらの方が政治的に安定しているか。長い目で見れば、世界の人々は分かってくるのではないか」と。

 この言葉はすごく印象に残っているが、ちょうど私たちの旅行中に、世界に広がった中国とインド関連の国際ニュースを見てみれば、S氏の言いたいことの意味が分かったような気がする。

 たとえば中国に関しては、21日からの1週間、こういったニュースがあった。