「イムジン河」50年目の真実(4)

原曲と「3カ所の違い」

 フォークルの発売中止騒動(68年2月)の後、「こっちが原曲に忠実」という触れ込みで早稲田の学生でつくるザ・フォーシュリークがレコード「リムジン江」を出している。大手レコード会社の販売網から取り扱いを拒否されたため、コンサート会場での手売りを余儀なくされたが、約10万枚のセールスを記録した。

 後に、リーダーの神部和夫と結婚したイルカが、2002年のアルバム『こころね』に収録した「リムジン江」もこの原曲バージョンを踏襲している。

 今も残る「2つのバージョン」だが、この歌の大きさは、そんな違いを超越しているのかもしれない。

 09年に亡くなった加藤和彦は、松山の著書『少年Mのイムジン河』に一文を寄せ、《不遜を承知で言う。「イムジン河」はイムジン河であってリムジンガンではない…私と松山にとっての青春の河である》と語った。百人百様の思いを込めた「イムジン河」があっていい。=敬称略、来月は第2水曜日掲載。(喜多由浩)

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