近大マグロに続け! 「肉厚でおいしい」大阪湾のアナゴ、新ブランドへ 近大がノウハウ提供、大阪・泉南市と地元漁協が挑戦

 こうしたノウハウを身につけようと、市とともに養殖に取り組むことになった岡田浦漁協職員2人が、研究現場の近大水産研究所富山実験場(富山県射(い)水(みず)市)で、エサの種類ややり方、水温管理の方法などについて指導を受けた。

 さらに、漁協の敷地内には、養殖用の水槽10基を設置。3月には、富山から運ばれたアナゴ約100匹を水槽に放流した。放流に合わせたイベントもあり、富山実験場で稚魚から200グラムのサイズに育ったアナゴをかば焼きにして市民に振る舞われた。地元漁師は「こんな大きなサイズのアナゴは泉南ではもうとれない」と驚き、市民らも「肉厚でおいしい」と味わった。

 水槽のアナゴは、職員らが毎日エサをやりながら、食べる量や成長速度などのデータを収集している。今月初めには、大阪湾で取れた約50キロ分の稚魚を水槽に放ち、成育に期待がかかっている。

 富山の実験場では特産のシロエビをエサに活用する研究が行われている。泉南市でも、特産物をエサにすることを検討。新たなブランド確立を目指す。

 プロジェクトには、国の地方創生関連の交付金として27年度に1300万円、28年度には1800万円が予算化されている。市と漁協は「水槽でデータを集積するとともに、販路も開拓し、2年後には泉南名物として売り出していきたい」としている。

会員限定記事会員サービス詳細