【にっぽん再構築・高齢者をいかせ】五木寛之氏「嫌老の空気あらわに」 弘兼憲史氏「好かれる老人になるには」…4人の識者が語る処方箋(6/7ページ) - 産経ニュース

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にっぽん再構築・高齢者をいかせ

五木寛之氏「嫌老の空気あらわに」 弘兼憲史氏「好かれる老人になるには」…4人の識者が語る処方箋

樋口美雄氏 働き方の柔軟性高める

 日本の高齢者は働く意欲の高いことが海外からも注目されている。15~64歳の生産年齢人口はピーク時の90年代後半から1千万人以上減り、企業も採用難を実感している。働きたい高齢者にチャンスを広げるのは、社会の必然だ。

 チームをまとめるリーダーシップ、経験値といった高齢者ならではの能力は、若い人のパワーと組み合わせることで、相乗効果が生まれる。経済全体にも潜在成長率のプラスになる。

 現在は法律により、希望すれば65歳まで雇用は継続されるが、今までの部下が上司になったり、「高齢者は賃金が割高」と周囲にみられたり、一つの会社に居づらいこともある。会社の外に自分のチャンスを求める人は当然、出てくる。経験を生かす分野での起業もあるし、転職という手段もある。ボランティアに生きがいを求めてもいい。 

 起業は単に開業率が上がればよいわけではなく、失敗のリスクを下げる工夫も必要だ。成功も失敗も含めた経験者がアドバイザーを務めたり、資金調達のノウハウや法律の知識について講義を行ったりする仕組み作りは有効だろう。