【にっぽん再構築・高齢者をいかせ】五木寛之氏「嫌老の空気あらわに」 弘兼憲史氏「好かれる老人になるには」…4人の識者が語る処方箋(3/7ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

にっぽん再構築・高齢者をいかせ

五木寛之氏「嫌老の空気あらわに」 弘兼憲史氏「好かれる老人になるには」…4人の識者が語る処方箋

 いつき・ひろゆき 昭和7年、福岡県生まれ。32年に早稲田大中退後、41年「さらばモスクワ愚(ぐ)連(れん)隊」で小説現代新人賞、42年「蒼(あお)ざめた馬を見よ」で直木賞、平成14年に菊池寛賞受賞。代表作に「青春の門」「親鸞」など。近著に「嫌老社会を超えて」(中央公論新社)。

弘兼憲史氏 介護有償ボランティア制度を

 雑誌連載が昨年、20周年を迎えた「黄昏流星群」(ビッグコミックオリジナル)では熟年・シニア層の恋愛模様を描いている。「恋は人生の生きがい、いくつになってもしてもいい」という勇気を多くの人が感じてくれているはず。でも実際は、お金の余裕がなければ気持ちは恋に向かない。余裕のある人は老人ホームに入ったら、新しい出会いがあるかもしれない。でも老々介護で、年金だけで生活が苦しい人も多い。介護疲れの果ての無理心中など、悲惨なケースが増えていくのではないか。

 引退したシニアが新たに金を稼ぐのは難しい。でもせめて預貯金を減らさない工夫はできないか。そこで元気なシニアによる「介護有償ボランティア制度」を提案したい。定年後の、60~65歳前後のシニア層が、より高齢の要介護者を世話して交通費や弁当代程度の収入を得る。いろいろなメリットがあると思う。

 まず体を動かして、収入を得られることで充実感が得られる。そして、将来の自分の姿を実感できる。要介護者が求めていることを理解するのは、自分が介護を受ける際にも重要だ。