赤の広場で

メルドニウム…自らの〝ドーピング人体実験〟で言えること

 ロシアの著名な女子テニス選手、シャラポワさんらが禁止薬物「メルドニウム」の使用で処分を受けた問題が尾を引いている。旧ソ連で開発されたこの薬はロシアで広く流通しており、今年1月から世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物リストに加わった。このため、「ロシアを狙い撃ちにした欧米の陰謀だ」と反発が上がっているのだ。興味本位か「愛国心」の表れか、町中ではこの薬が急に売れて品薄になっているらしい。

 医師らが「意味のない気休めの薬にすぎず、禁止は不当だ」と主張しているのを聞き、モスクワの薬局でメルドニウムを買ってみた。説明書によれば、狭心症や心筋梗塞などの治療に加え、過労による知的・身体的能力の低下やアルコール依存者の禁断症状に対して用いられるという。

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