さいたま赤十字病院にドクターカー 24時間対応、救命率向上へ

 救急現場へ医師や看護師が病院から直接向かい、迅速な応急処置にあたる「ドクターカー」の運用がさいたま赤十字病院(さいたま市中央区)で今月から始まった。これまで4病院に配備されていたが、24時間いつでも出動できる体制を整えた運用は県内初。救命率の向上や、後遺障害の軽減などが期待されている。

 県保健医療政策課によると平成29年1月、さいたま赤十字病院がさいたま新都心医療拠点(同市)に移転することを機に、救命救急機能の強化を検討。態勢が整ったことから、移転に先駆けて運用を始めた。

 ドクターカーは、119番通報を受けた消防本部が出動を判断する。急性心筋梗塞など医師による早期処置が必要な場合に現場に向かわせ、救急車と随時連絡を取り合いながら合流。医師と看護師は途中で救急車に乗り移り、車内で医療行為を行う。

 出動範囲は、さいたま、上尾、北本、桶川、鴻巣、伊奈の6市町。救急救命士では対応できない医療行為を早期に行うことで、重篤患者の救命率向上や後遺障害の発生を低下させる効果が得られるという。

 同課は「今までは医師不足などでなかなか実現しなかった。需要が増えれば、さらなる増加も検討したい」としている。

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