【産経抄】AI採点は質の悪い冗談 模試良かったのは「人間受験生の日本語力が低かったから」? 4月3日(1/2ページ) - 産経ニュース

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AI採点は質の悪い冗談 模試良かったのは「人間受験生の日本語力が低かったから」? 4月3日

 国立情報学研究所教授の新井紀子さんは、東大合格をめざす人工知能(AI)のプロジェクトを率いている。先週の日経新聞に掲載された、新井さんのインタビュー記事にはショックを受けた。

 ▼AIといえば先頃、世界トップ級の囲碁棋士に五番勝負を挑んで、見事勝利を収めている。プロに追いつくのは早くても10年先といわれていただけに、その発達の速さには驚かされた。記事も、東大入試の突破も間近といった内容を予想していたら、違った。

 ▼確かに「東ロボくん」と名付けられたAIは、昨年のセンター試験模試で偏差値58を記録した。多くの国公立大や私大の合格水準に達している。ただ東ロボくんは、計算や暗記が得意でも、文章を理解するのは苦手である。

 ▼にもかかわらず、成績がよかった理由は何か。他の受験生の日本語力のレベルが、より低かったからだという。新井さんたちは早速、中高生を対象に調査を行った。実は半分くらいの生徒は、教科書の文章を読めていなかった。