防衛最前線(63)

海自の掃海母艦「ぶんご」は世界に誇る掃海隊群のビッグ・マザーだ! 東日本大震災では被災者支援で大活躍

【防衛最前線(63)】海自の掃海母艦「ぶんご」は世界に誇る掃海隊群のビッグ・マザーだ! 東日本大震災では被災者支援で大活躍
【防衛最前線(63)】海自の掃海母艦「ぶんご」は世界に誇る掃海隊群のビッグ・マザーだ! 東日本大震災では被災者支援で大活躍
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 海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」は、掃海隊群の司令機能を担うとともに、自らが率いる他の掃海艦艇への補給支援や機雷敷設を主任務とする。「うらが」型の2番艦で、平成10年に完成した。艦名は「豊後水道」に由来する。

 「母艦」と冠される通り、掃海艦としては突出した船体のサイズが特徴だ。全長141メートル、基準排水量5650トンで、最新鋭の掃海艇「えのしま」型や「ひらしま」型などの2倍以上ある。海自幹部は「並ぶとまるで親子。掃海隊群のビッグ・マザーだ」と語る。

 船型は平甲板型で、ヘリ甲板や掃海用具の格納庫を誇る。乗員は約160人。旧掃海母艦の「そうや」や「はやせ」に比べて20人ほど減少したが、これは機械室の無人化や機雷設備装置の省力・省人化を図った結果だ。

 安全保障関連法が3月29日に施行されたことに伴い、日本は限定的ながら集団的自衛権を行使できるようになった。その事例として政府が唯一想定しているのが、中東・ホルムズ海峡での機雷掃海で、掃海隊群の中核を担うぶんごの役割が注目される。

 そんなぶんごも平成23年3月の東日本大震災のときは、被災者支援に尽力した。震災直後から大量の救援物資を輸送。現地では被災者の入浴支援を行い、自慢の「海自カレー」を振る舞った。卒業式ができなかった小・中学生のために、艦上で手作り卒業式を開くなど心身両面を支援。乗員のEOD(機雷の水中処分員)による行方不明者の捜索や遺体回収作業など、過酷な任務も遂行した。

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