日本を代表する影絵作家、藤城清治(せいじ)さん(91)の作品を集めた展覧会「藤城清治 光のメルヘン展」(産経新聞社など主催)が2日、奈良市登大路町の奈良県立美術館で始まった。
光と影が織りなす藤城さんの作品は、童話や聖書、風景、建物などさまざまなものがテーマとなっている。豊かな色彩で描き出すその幻想的で美しい世界観は多くのファンを魅了している。
奈良県で4年ぶりの開催となる今回は、初期のモノクロ作品から最新作、油彩画、水彩画など約250点を展示。奈良の社寺や風景を描いた新作影絵は6点で、水と鏡を使った演出も見どころの一つだ。
奈良市の主婦、菊川周子さん(66)は「物語のような世界観に引き込まれた」と話していた。
7月3日まで。開館は午前9時〜午後5時。月曜休館。観覧料は一般1400円▽大学・高校生千円▽小・中学生500円。問い合わせは同館(電0742・23・3968)。