【近畿地震】「大地震の引き金にも」と専門家 気象庁は「大地震誘発ない」 震源は海底プレート境界付近(1/2ページ) - 産経ニュース

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近畿地震

「大地震の引き金にも」と専門家 気象庁は「大地震誘発ない」 震源は海底プレート境界付近

 三重県南東沖で1日に起きたマグニチュード(M)6・1の地震。震源は南海トラフ巨大地震の「想定震源域」で、海底のプレート(巨大な岩石の板)同士の境界付近だったことから大阪市内などで高層ビルなど大型施設に影響を与える「長周期地震動」を観測した。今回のようにプレート境界付近が震源の場合は、津波を伴った地震となる恐れがあったうえ、過去の事例では一定規模の地震が起きた後には巨大地震が起きるケースもあり、専門家らは警戒を呼びかけている。

■M7超級なら津波が来てた? 南海トラフ巨大地震の「想定震源域」

 地球の表面は、十数枚のプレートと呼ばれる岩石の板で覆われており、プレートはわずかずつ移動している。そのプレート同士の境界部分である南海トラフでは、太平洋側の「フィリピン海プレート」が、日本列島が乗る「ユーラシアプレート」の下に沈み込んでいる。ただユーラシアプレートも同時に引きずり込まれており、ひずみが限界に達すると、元に戻ろうとする力が働いてプレートが跳ね上がり、南海トラフで巨大地震と津波が引き起こされる。

 東京大地震研究所の古村孝志教授は今回の地震を調査した結果、「津波が発生するプレート境界での地震」と分析している。ただ地震の規模が比較的大きくなかったため海の変化もほとんどなく、紀伊半島沖の海底観測網「DONET」が「地震の揺れによる海水変動を感知しただけだった」(和歌山県)。