希少植物生息の水路を保全地域に 栃木

 県は28日、県固有種の植物、シモツケコウホネなどの生息地である日光市小代の水田の水路0・02ヘクタールを、自然環境の保全及び緑化に関する条例に基づき、自然環境保全地域に指定すると発表した。指定は29日付。シモツケコウホネは環境省レッドリストで絶滅の危険性が極めて高い「絶滅危惧IA類」に分類されている希少なスイレン科の植物。

 県自然環境課によると、同水路はシモツケコウホネの発見場所で、マツカサガイなども生息している。指定箇所は全域が特別地区と野生動植物保護地区になる。今回の指定により、水路の改修などに許可が必要となり、シモツケコウホネとマツカサガイの採取、捕獲が禁じられる。これで県指定の自然環境保全地域は29カ所、指定面積は計4737ヘクタールになる。

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