大阪府警の取り調べで「恫喝」と提訴 ヘルパー男性、刑事告訴も

 大阪府警天満署の任意の取り調べで何度も恫喝(どうかつ)され、抑鬱状態になったとして、大阪府大阪狭山市のヘルパーの男性(31)が29日、府に220万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。男性は取り調べを担当した氏名不詳の署員2人について、特別公務員暴行陵虐致傷と公務員職権乱用の罪で府警に告訴した。

 訴状などによると、大阪市内の路上で昨年10月、車の窓ガラスが傷つけられる事件があり、天満署は現場近くにいた男性を任意同行のうえ、器物損壊容疑で取り調べた。男性は「身に覚えがない」と否認したが、署員2人に犯人と決めつけられ、深夜から早朝にかけ意識がもうろうとする中で、容疑を認める供述調書に署名、指印させられた。

 翌11月に改めて取り調べを受けた際、再び容疑を否認したが、署員から「なんで反省できんのじゃ、アホ」などと恫喝され、後に「不安抑鬱状態」と診断されたという。男性は「無実なのに、違法な取り調べで精神的苦痛を受けた」と主張している。

 男性の代理人弁護士によると、男性は同容疑で書類送検されたが、昨年12月に不起訴処分となった。

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