習近平主席がチェコ大統領と会談、中国へ傾斜に国内に反発も!? 中国国旗に黒い液体かける事件も

 【ベルリン=宮下日出男】チェコを訪問中の中国の習近平国家主席は29日、チェコのゼマン大統領と首都プラハで会談し、両国間の関係強化のため、戦略的なパートナーシップ構築を目指す文書に署名した。このほか、外交や産業など幅広い分野での協力に向けた合意文書も交わされた。

 中国国家主席のチェコ公式訪問は初めて。ゼマン氏は会談後、習氏の30日までの滞在中に結ばれる経済協力の結果、中国の投資は今年だけで約950億チェココルナ(約4500億円)に上るとの見通しを明らかにした。

 チェコ政府は欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)の加盟国として欧米諸国との関係を重視しているが、ゼマン氏はロシアや中国との関係を重視。昨年9月に北京で行われた抗日戦争勝利70年記念行事の軍事パレードにも、EU加盟国の首脳として唯一出席した。

 一方、習氏の訪問には国内で反発も強く、26日にはプラハ市内に掲げられた中国国旗数十枚が黒い液体をかけられて汚される事件が起きた。28日も中国国旗がチベットの旗と取り換えられるなどし、警察が約10人を拘束した。習氏はチェコに続き米国を訪問する。